ベランダやバルコニーはいらない?間取りのメリットや注意点を徹底解説!
これまで、ベランダやバルコニーは、住宅における魅力的な要素の一つとされてきました。
しかし、最近は乾燥機やランドリールームの導入によって、ベランダやバルコニーを設けないケースも増えています。
今回は、ベランダやバルコニーの利用シーンや、なぜいらないと思われるのかその理由を探っていきます。
これから新築を検討している方は、ぜひ間取りや設計の参考にしてみてください。
そもそもベランダやバルコニーとは?
ベランダやバルコニーは、建物の外部に設けられた屋外スペースのことです。
建物の外壁に直接取り付けられた屋外スペースを「ベランダ」、柱や支柱で支えられた突き出し型の屋外スペースを「バルコニー」と言います。
一般的には、建物の外側に突き出した床面が設けられ、屋根や手すりなどで囲まれています。
このスペースでは、居住者が外部の空気を楽しんだり、植物を育てたり、洗濯物を干したりするために利用されることが一般的です。
ベランダやバルコニーは、居住空間を広げ、屋外でのくつろぎや活動の場を設けることができます。
ベランダやバルコニーがない家のメリット
ここでは、ベランダやバルコニーがない住宅のメリットについて解説します。
ーシンプルで清潔感のある外観に仕上がる
ベランダやバルコニーがない家は、外観がシンプルで清潔感のある印象を与えます。
壁面が一様で窓が中心に配置されたデザインは、美しいバランスを生み出し、建物全体がスッキリとした印象になります。
また、ベランダやバルコニーがない分、外壁のメンテナンスが簡素化され、清掃や塗装などの作業が容易になりやすいです。
これにより、家の外観が長く美しく保たれ、住まい全体が清潔で整った雰囲気を醸し出します。
ー建築コストが下がる
ベランダやバルコニーがない家では、建築コストが下がるというメリットもあります。
これは、建物の外側に広がるスペースが不要になるため、建築に必要な材料や労力が削減されるからです。
例えば、ベランダやバルコニーを設ける際には、追加の構造物や手すり、防水処理などが必要となります。
しかし、ベランダやバルコニーがない住まいは、これらを省略することでコストを抑えることが可能です。
また、建物の設計が単純化されるため、設計費用も削減されます。
その結果、予算内で効率的に家を建てることができ、新築建設全体のコストが抑制されます。
ーメンテナンス費用がかからない
ベランダやバルコニーがない家は、メンテナンス費用がかからないメリットがあります。
通常、ベランダやバルコニーは屋外であり、季節や気候の変化によっては劣化が早まる恐れがあります。
しかし、これらの構造物がない家では、外部のメンテナンスが大幅に簡素化されます。
さらに、ベランダやバルコニーがないことで、建物全体の耐久性も向上し、メンテナンス頻度が低下します。
これにより、お施主さまは家の外観や構造に関する心配を減らし、より手軽に住まいを管理できるでしょう。
ー掃除をする手間が省ける
通常、ベランダやバルコニーは、風や雨、そして鳥の糞などがたまりやすく、定期的な掃除が必要です。
しかし、ベランダやバルコニーがない場合、外壁や窓などの掃除範囲が大幅に減少します。
そのため、住宅の外側を清潔に保つための手間や時間が節約されます。
また、ベランダやバルコニーがないことで、外から室内への汚れやほこりの侵入を抑えることも可能です。
よって、掃除の頻度や負担が軽減され、住まい全体が清潔で快適な状態を維持しやすくなります。
ー防犯面でも安心できる
ベランダやバルコニーがない家は、防犯面でも安心です。
一般的に、ベランダやバルコニーは外部からの侵入や盗難のリスクを増加させる恐れがあります。
しかし、ベランダやバルコニーがない場合は、外部からの侵入経路が制限され、家のセキュリティが強化できます。
家の外壁が一体化しているため、足場がなく不正な侵入を困難になるのです。
さらに、犯人にとってはベランダやバルコニーが目隠しになるため、これをなくすことで不審者が接近しにくくなります。
結果的に、家族にとって安心して生活できるだけでなく、防犯ガラスや人感センサーライトなどのセキュリティ対策を必要とせずに済みます。
ベランダやバルコニーをなくす場合の注意点
デザイン面やコスト面、掃除の手間暇などを考えると、ベランダやバルコニーはいらないかもと思う方も多いでしょう。
しかし、メリットだけでなく注意点についても把握しておくことが大切です。
ここでは、ベランダやバルコニーがない住宅を選択する場合の注意点について解説します。
ー洗濯物を干すスペースを確保する
ベランダやバルコニーをなくす場合、洗濯物を干すスペースを確保しなければなりません。
屋外での干場がないため、屋内に洗濯物を干すための適切なスペースを確保する必要があります。
具体的には、洗濯機や乾燥機の近くに洗濯ラックや吊るし棒を設置する方法や、ランドリールームを間取りに加えるなどの方法が挙げられます。
また、洗濯物を干すスペースを確保する際には、家族の生活スタイルや洗濯量などを考慮したうえで適切なスペースを確保することが大切です。
ランドリールームの魅力についてはこちらをご覧ください。
ー通気性と自然光を確保する間取りを考える
ベランダやバルコニーがない住宅は、通気性と自然光を確保する間取りを考える必要があります。
なぜなら、風の通り道や自然光を取り入れるための窓やドアなどの開口部が限られる場合があるからです。
プライバシーや防犯面を意識したいとはいえ、風通しや日当たりが悪化するのは避けたいですよね。
快適に過ごせるよう、窓の大きさや配置を考慮して室内に十分な風と自然光を取り込むことが必要です。
ー室内の収納スペースの確保が必要となる
ベランダやバルコニーがある場合は、屋外に置いておきたいものを収納できます。
しかし、そうでない場合は屋外での収納スペースが失われるため、室内に適切な収納スペースを確保する必要があります。
例えば、クローゼットや押し入れ、収納棚などの収納家具を効果的に配置しましょう。
また、家具の選択やレイアウトを工夫して、空間を有効活用することもポイントです。
使いやすさやアクセスしやすさを考慮して、ベストな収納スペースを確保しましょう。
ベランダやバルコニーはいらない!こんな人におすすめ
メリットと注意点を踏まえたうえで、自分たちにはどのようなカタチの住まいが良いのかを選択することがベストです。
ここでは、ベランダやバルコニーが設置されていない住まいがおすすめとなる人の特徴について解説します。
ーベランダに洗濯物を干さない
そもそもベランダに洗濯物を干さないという人は、ベランダやバルコニーはいらないでしょう。
ランドリールームを設けたい、室内で洗濯物を干すスペースを確保する予定だという場合はベランダやバルコニーが必要ありません。
外で干す必要がないため、天候や季節に関係なく自由な時間に家事を進めることができます。
ー十分な広さの庭がある
ベランダやバルコニーの代わりに、十分な広さの庭を設置する予定な場合は、あえてベランダやバルコニーを設置する必要はないでしょう。
庭に洗濯物を干すスペースを設置することもでき、植物を育て、家族や友人との時間を楽しむこともできます。
自分好みの庭を手入れし、季節ごとの変化を楽しめます。
広い庭があれば、ベランダやバルコニーで楽しむような過ごし方もカバーすることが可能です。
ー防犯対策を考えた家を建てたい
防犯対策を考えた家を希望する場合は、ベランダやバルコニーをなくすことをおすすめします。
ベランダやバルコニーがないことで、外部からの侵入リスクを抑え、家のセキュリティを強化できます。
不審者が接近しにくい住まいをつくることができるため、家族の安全面やプライバシーを大事にしたい人におすすめです。
ー建築コストを抑えたい
できるだけ建築コストを抑えたい場合は、ベランダやバルコニーがない家を検討してみましょう。
ベランダやバルコニーをなくす分、外壁の面積が少なくなり、全体的なコストを抑えることができます。
コストが浮いた分、室内の間取りや家具などにさらに注力できるでしょう。
ーメンテナンスの費用や手間がかからない家がいい
家のメンテナンス費用や手間を削減したい場合は、ベランダやバルコニーは不要と考えても良いでしょう。
外壁のメンテナンスに必要な塗装や補修などの費用が削減され、屋外部分のメンテナンス作業が不要となります。
これにより、住まいの維持管理が簡単になり、生活に余裕をもたらします。
まとめ
ベランダやバルコニーはつくるものと思われがちですが、必ずしも絶対につくらなければならないスペースではありません。
シンプルな外観が好みであったり、コスト面や防犯面などを考慮したいという場合は、ベランダやバルコニーは不要となります。
しかし、100%理想の住まいを建てるためには、プロの意見を参考にすることがベストです。
はやま建設では、定期的に住まいのイベントを開催しております。ぜひ、ホームページやSNSをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。